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学校法人外語学園松本第一高等学校からの『学校だより』

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 講演依頼で県外への出張が続いて会社に戻ると、溜まっていた業務などこちらもスケジュール「びっしり・・・!」の時がよくあります。が、そんな時にこれまで伺った学校から届く手紙や『学校新聞』『学校便り』などを通して、講演会の様子やその後の取り組みなどを知らされると、「行って良かったな・・・」と実感します。講演を聴いてくれた生徒たちに内容がどのように役立っているか…具体的に分かると、当面の忙しさがとても小さなことになるものです・・・。感想文もどうもありがとう・・・!

******** 以 下 『学 校 だ よ り 』 ********

学校法人外語学園松本第一高等学校 学校だより

人権・平和教育集会

5月22日に平成20年度人権・平和教育集会が行われました。
 今回の講演では島袋 勉(しまぶくろ つとむ)さんをお招きし、貴重なお話を聴くことができました。
「足がしびれるから」と言って、島袋さんは動きながら私たちにひとつひとつ、とても熱のこもった言葉で語りかけてくださいました。
生徒たちもそんな島袋さんの様子に、とても真剣に聴き入っていました。

 島袋さんは沖縄県那覇市で生まれ、20歳で会社を創業しました。しかしその8年後、アメリカのIT事業視察の帰りに千葉県で踏切事故に遭い、両下髄切断、高次脳機能障害(記憶障害)を負ってしまいました。その事故により20ヶ月入院し、幻視痛と呼ばれる痛みや、義足で歩くための辛いリハビリに耐え、経営が傾きかけた会社のために急遽退院。会社を立て直していく中で記憶障害を克服し、そして2004年11月にはトリムマラソン3キロに挑戦し、完走。同年12月にはフルマラソン(42.195キロ)のホノルルマラソンに挑戦し、見事完走しました。
 
長く歩くと義足と足の間に水が溜まり、痛みが出る。複視(ものが二重に見える症状)の影響で路面がどんな状態なのか分からない。それにも関わらず、島袋さんはマラソンに挑戦しました。
それは「自分に一番出来そうもないこと」だったから。「この一番苦手なことが出来れば他の事は何でも出来る」と思ったからだそうです。
医師や周りの人には「無理だ」と言われました。ですが、島袋さんは諦めずにトレーニングに励み、見事完走し、多くの人に感動を与えてくれました。
ハンディキャップを背負いながらも夢に向かって諦めず、ひたむきに前に進んでいった島袋さん。
私たちも「夢をあきらめない」こと、見習わなければいけないな、と感じました。
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全速力で走る島袋さん
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 花束を贈って、お礼の気持を表しました。 

 

 

 

 

 

 

 

 ******** 届 い た 感 想 文 よ り ******* 

松本第一.jpg★ビデオを見たときよりも島袋さんの話をきいて”あきらめない”とはどういうことかを知りました。お話をきくと、ビデオで見ることのできなかった島袋さんの心情、考え、出会いや苦しみ、そして努力を知ることができました。そのお話は今までの十五年間の中で一番せっとく力のある”あきらめない”お話でした。 

私がお話をきいて得たことは、今できなくても必ず方法はある、今あきらめたら一生成功しない、です。今まで何度もきいたことのある言葉です。自分でもあきらめないで努力することが大切だと思っていました。しかし、この言葉の意味を本当に理解していなかったのだと気づきました。私はうまくいかないことがあるとすぐ人や物のせいにしてしまいます。これは苦しみから逃げていることであり、努力もしないであきらめているということです。島袋さんはけして言い訳をしないとおっしゃっていました。それをきいたとき自分の弱い心が見え、なさけない思いでした。言い訳をせずひたすら努力をする姿こそが人が理想とすべき姿なのだと思います。今日、島袋さんはあきらめずにいた先には何か得るものがあると教えてくれました。私もこれからはあきらめない強い精神力をもって生きたいです。高校を卒業した後も、夢をつかめるという自信をもてるようにしたいです。 

松本3.jpg★私は島袋先生がステージに上ったときにとても驚きました。なぜなら、義足を隠そうとしていなかったからです。今まで、義足の方と会ったことはありましたが、長ズボンをはいていました。なので、今回の講演も長ズボンをはいた人が来ると思っていました。しかし、ステージに上った島袋先生が義足が見える服装でした。島袋先生のお話にもあったように「自分のないものを認めて隠そうとしない」という言葉が表れていたように感じました。また、「今の夢は何ですか」と聞かれた時に島袋先生が「エベレストに登ること」と答えられた時は驚きました。しかし、もっと驚いたのは「難しいことから挑戦い」という言葉でした。普通なら、簡単なことから挑戦していって、最後に難しいことに挑戦しようと考えると思います。でも、島袋先生は難しいことにから挑戦したいと言いました。その言葉を聞いて、自分の限界を決めていないんだと思いました。それは、とても難しいことだと思います。人はうまくいかないと、諦めたり、なげだしたくなったりするのに、事故で両足がなくなってしまった島袋先生が諦めたり、なげだしたりしていません。今の自分はどうだろうと考えると、うまくいかないと、心のどこかで諦めそうになってしまいます。なので、このような機会にお話を聞いて、いい話だったな。で終るのではなく、今日聞いたお話を、これから生かしていきたいと思います。

 

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