静岡新聞2008年10月10日掲載

「夢を追い続けて」　清水区蒲原

義足のランナー島袋さん　３小中学校で講演

義足のランナーとして数々のマラソン大会に出場している沖縄県の島袋勉さんの講演会「夢をあきらめない」が九日、静岡市清水区蒲原の三小中学校で開かれた。児童、生徒と保護者ら計約千人が、夢を追い続けることの大切さを学んだ。

子供の健全育成事業に取り組んでいる「蒲原地区青少年育成推進委員会」（佐藤怜二推進委員長）が主催した。

市立蒲原中学校では、全校生徒と教職員ら約三百人が聴講した。島袋さんは、七年前に事故で両ひざから下を失った時の苦悩や、歩行訓練に励んだ日々を紹介。「ないもの（足）ねだりはしない」「言い訳をしない」「障害を隠さない」の三つを心に刻んで何事にも挑戦したことを明かし、目標を持つことの重要性を熱く訴えた。このほか、生徒が健全育成と防犯を願って寄せた標語の表彰も行われた。