オキナワグラフ MAY.2009 人物クローズアップ
オキナワグラフ MAY.2009 今月の顔 島袋 勉
人物クローズアップ 「雨だれ石をうがつ」
「人は何のために生きるのかー」。幼いころに二つ下の弟を病気で亡くした島袋さんは、常にそのテーマが頭から離れなかったという。インタビュー中は、「かわいい弟だった。もっと優しくすればよかった」と、声を詰まらせる場面も。鋭い感受性や物事を洞察する力は、その経験により培われたのだろう。小学生のころからさまざまな偉人伝を読み、中・高生になると哲学にも関心を持った。子どもたちに生きることの喜びを伝えている講演には、ガンジーや吉田松陰の思想も反映されている。
座右の銘は「雨だれ石をうがつ」。「何の力もないような一滴の水が一点に集中して落ち続けることで、硬い石に穴を開けられる。それは、正しいと思ったことをあきらめずに継続すると理想に到達できるという私の考え方と同じなので好きですね」と語る。
社名である「ラシーマ」は、スペイン語で頂上という意味。「会社創設時、島袋さんのシマをフランス語っぽくおしゃれにもじって命名したが、そんな素晴らしい意味があるとは知らなかった」と笑う。スポーツマンらしい日焼けした顔がさわやかだ。常に夢という頂きを目指す生き方にふさわしい。
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