第９２回全国高校野球選手権第１１日（１７日、甲子園）第４試合は春夏連覇を狙うセンバツ王者・興南（沖縄）が仙台育英（宮城）を４－１で下し、１９８０年以来、３０年ぶりのベスト８進出を決めた。

　興南は、一回裏に先頭の国吉陸が中前打で出塁し、犠打ので一死二塁とした後、我如古の右前適時打であっさり１点を先制。さらに真栄平が左前打で続き一死一三塁とすると、銘苅の犠飛で２点目を奪った。

　二回表に先発の島袋が仙台育英・三瓶に今大会第２４号となるソロ本塁打を浴び１点を返されたが、二回裏には一死二塁から国吉陸が左前に適時打、三回裏には相手のミスで１点を追加し、仙台育英を突き放した。

　先発の島袋はソロ本塁打を浴びたものの、６安打、１０奪三振、１失点の好投。七回裏には制球を乱し二死満塁のピンチを迎えたが、１４０キロを超す速球勝負で佐々木を中飛に打ち取った。

　仙台育英は２回戦で好投した田中が先発したが、興南の強力打線に捕まり序盤で４失点。２番手で登板したエースの木村が奮闘し、好投を続けたが、打線が興南・島袋を捕らえることができなかった。

　興南は３０年ぶりのベスト８進出。８強が出揃い、準々決勝は１８日、１９日に２試合ずつ行われる。１８日は第１試合が関東一（東東京）－成田（千葉）、第２試合が興南－聖光学院（福島）。１９日は第１試合が東海大相模（神奈川）－九州学院（熊本）、第２試合が報徳学園（兵庫）－新潟明訓（新潟）。