秋色の光
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母は頸椎や体中の痛みに加え...めまいが酷く目が開けられない状態が出ていたのですが...それでも...起きてやりたいこと...願いがあるので...どうにか...動きたい気もちがあり懸命なのです..その意欲に励まされています...
母の頭と両脇を支えながら足に力を入るまで待ち...ゆっくり...ゆっくり足を前に出し歩く訓練を毎日しているのですが2,3歩進むと足が前に出なくなるので......脳に刺激を与え少しずつ前へ...時間がかかっても目標をもって動き続けています...母の願いですので意思を尊重して...挑戦し続けています...元気がでる母の好きな歌をうたいつつ進んだり...母は5・7・5で短く表現する俳句が好きでしたので...5・7・5で励ましたり...
数日前も...母の足が前に出なくなったので...
「報われる 今の努力 永遠に」
と,私が一句...母の耳元でささやくと...母の背中に力が入り,またささやくと足が前に出る...そんな感じで...それで数歩前に進み車椅子に座るのです...それから「お母さん,一句どうぞ」と私が言うと...
「喜びは 今日も明日も 永遠に」
支えていると母の体が痛みでガタガタ震えているのを感じるのです...
それでも...最初に「喜びは...」が出てくる...そこに励まされ私は感動し涙が溢れ...ケアする喜びを与えて頂いている実感...感謝に包まれました...
夕方窓の外を見ると秋色の光...
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智美さん、ご無沙汰しております。もうすっかり秋の気配が感じられる季節となり、今年は、コロナウイルス禍で、遠出することも出来ず、あっと言う間の一年となりました。いつも笑顔の絶えないお母さんのことを時々思い出しています。痛みがひどい中にあっても、喜びが最初に出てくる俳句には、驚きです。美鈴の実家の新米を送りましたので、どうぞ召し上がってください。お母さんにも、よろしくお伝えください。では、また。
田中義人さん,ありがとうございます。
美鈴さんからの温かいお手紙と美鈴さんの御実家の新米の贈り物が届きました。優しいお気持ちをいっぱいありがとうございます。
母も感謝し喜んでおります。体は弱っていますが母の内面の力と笑顔に私たち家族も励まされています。
コロナウイルスの影響で今年は本当にあっという間に10月ですが1日1日に感謝し母は命を楽しんでおります。
美鈴さんにも感謝の気持ちを伝えていただけると嬉しいです。