「あきらめない!スピリッツ!東北ナインへエールを贈ります。」
昨日のセンバツを海外でも大勢の方が東北を応援していたそうです。
ロンドンのキングズカレッジでも・・・
突然の地震の後,過酷な現実を目の当たりにして出場するまで,さまざまな葛藤もあったことと思います。その中でのセンバツ。
被災地の方だけでなく,バンクーバー日本人学校で被災地へ義援金の募金活動に励む学生にとっても励みとなっているようです。届いたメール↓
「東北=勇気をありがとう=」
「あきらめない!スピリッツ!東北ナインへエールを贈ります。」
リクエストがありました五十嵐監督のメッセージが掲載されている記事↓
*****ディリースポーツより↓*****
東北 胸を張って帰りたい
拡大写真 |
大垣日大に敗れ、スタンドに向かって頭を下げる東北ナイン(撮影・笠原次郎) |
東日本大震災で未曽有の被害を受けた宮城県代表の東北が1回戦最後のカードで登場。被災の影響で心身共に万全とは程遠い状態の中、エース上村健人投手(3年)が初回に大量5失点するなど、0‐7で大垣日大(岐阜)に完封負けした。それでもナインは最後まで全力プレーで聖地を駆け回り、今も苦しむ多くの被災者に精いっぱいの勇気を届けた。
◇ ◇
勇気をありがとう。最後のアウトがコールされた瞬間、東北ナインの長く苦しい17日間が終わった。全力で走り続けたピンストライプの18人に、最上段まで埋まった三塁側アルプスから、この日一番の拍手が注がれた。
「結果どうこうよりも、自分たちにできることを全力でやりきろうと話していました。選手はよく乗り切ってくれたと思う」。戦いを終えた五十嵐征彦監督(35)は、過酷な現実に立ち向かった教え子たちに胸を張った。
あきらめない気持ちを届けたかった。初回、真っさらなマウンドに立った上村に、東海王者の誇る強力打線が襲いかかった。1番・畑に投じた初球。内角高めを狙った直球はサイレンの響きと共に右翼席に消えていった。間髪入れずに続く後藤が中越え二塁打。打者9人の猛攻を受け、重すぎる5点を刻まれた。
「本当に正直なところ、勝ってもう1試合やりたかった」。14安打7失点。5回2/3で無念の降板を喫したエースは、初戦敗退に唇をかんだ。それでも「(次の)回に入るときに『東北頑張れ!』の声が聞こえてきた。こういう状況だけど、ここでやれて楽しかった。胸を張って帰りたい」と少しだけほおを緩めた。
大会開幕を12日後に控えた中で起こった大天災。真っ暗な寮の中でナインは不安な夜を過ごした。食事は一日2食。育ち盛りの高校生がおにぎりだけで飢えをしのいだ。野球部員は家族も含め、全員の無事が確認されたが、今なお多くの人が避難生活を送っている。開会式4日前の19日になってようやく大阪入りできたが、それまで貴重な練習時間を削り、地域のために給水活動で汗を流した。
「当たり前だと思ってたことが、当たり前じゃなかった。こっちに来てそのことに気付いた」。そう言って前を向いた主将・上村。試合終了の整列。東北ナインは野球ができる幸せを分かち合った球友に「ありがとう」と手を差し伸べた。
「今すぐに夏のことは考えられない」と五十嵐監督。1万人超が命を落とし、今も1万6000人以上の行方が分からない。「一日一日、野球以外のことでも、生かされた自分たちができることをやりたい」。半旗が揺れる聖地に響いた球音。それは、明日への希望そのものだった。
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