３日夜遅くにかけて西日本の日本海側へ進む見込みと伝えていたほうがよいと思います。

*****NHK*****

台風１２号 高知県東部に上陸

9月3日 10時16分

大型の台風１２号は３日午前１０時前に高知県東部に上陸しました。東日本と西日本の広い範囲で降り始めからの雨量が６００ミリを超える記録的な大雨となり、このあとも非常に激しい雨が続くおそれがあることから、気象庁は、土砂災害や川の氾濫などに厳重に警戒するよう呼びかけています。

気象庁の発表によりますと、四国の沿岸を北上していた大型の台風１２号は３日午前１０時前に高知県東部に上陸し、午前１０時にはゆっくりとした速さで北へ進んでいるものとみられます。▽中心の気圧は９８０ヘクトパスカル、▽最大風速は３０メートル、▽最大瞬間風速は４０メートルで、▽中心の東側２２０キロと西側１７０キロの範囲では風速２５メートル以上の暴風が吹いています。現在、四国の全域と、近畿や中国地方の広い範囲、それに三重県の一部が暴風域に入っています。▽滋賀県彦根市では、午前８時すぎに３４メートル、▽徳島市では午前６時５０分ごろに２８．６メートルの最大瞬間風速を観測しました。台風を取り巻く雨雲や湿った空気が流れ込んでいるため、西日本と東日本の広い範囲で激しい雨が降っています。午前９時までの１時間には、▽鳥取県の大山で４６．５ミリ、和歌山県の田辺市本宮で３４ミリ、▽山梨県大月市で３３ミリの激しい雨を観測しました。先月３０日の降り始めからの雨量は▽奈良県上北山村で１１００ミリを超えたほか、▽四国の山沿いで８００ミリ、▽中国地方の山沿いで７５０ミリ▽関東甲信の山沿いでも６００ミリを超え、各地で記録的な大雨となっています。これまでの雨で愛媛県と香川県、徳島県、鳥取県、島根県、岡山県、兵庫県、和歌山県、奈良県、滋賀県、三重県、静岡県、山梨県、新潟県、長野県、東京、神奈川県、埼玉県、群馬県、栃木県、福島県、それに岩手県では、土砂災害の危険性が非常に高くなっている地域があります。また、徳島県と和歌山県、三重県、それに鳥取県では川が増水して洪水の危険性が非常に高くなっている地域があります。台風はこのあとも勢力を保ったまま四国を北上し、３日夜遅くにかけて西日本の日本海側へ進む見込みです。これから３日夜にかけて、西日本と東日本の広い範囲で雷を伴って１時間に５０ミリから７０ミリの非常に激しい雨が降るおそれがあり、北日本でも局地的に激しい雨が降るおそれがあります。４日朝までに降る雨の量はいずれも多いところで、▽近畿で７００ミリ、▽東海で６００ミリ、▽関東甲信と中国地方で４００ミリ、▽四国と北陸で２５０ミリ、▽東北と北海道で１５０ミリと予想されています。西日本と東日本では最大風速が２５メートルから３０メートルに達し、北日本から西日本の太平洋沿岸では大しけが続く見込みです。四国や紀伊半島の沿岸部では、台風の接近に伴って潮位が通常より１メートル前後高くなっているところがあり、３日昼ごろの満潮時刻にかけて高潮のおそれがあります。台風の動きが遅いため、広い範囲で雨や風の強い状態が長く続いています。気象庁は、土砂災害や川の氾濫、低い土地の浸水、それに暴風に厳重な警戒を呼びかけるともに高波や高潮にも警戒するよう呼びかけています。