名古屋放送局より台風15号情報
名古屋放送局より台風15号情報
****名古屋放送局****
9月21日4時43分
台風や前線にともなう大雨で東海地方では降り始めからの雨量が400ミリを超えているところがあります。台風はきょう昼前から夕方にかけて東海地方に最も接近し、今後さらに雨が強まるおそれがあり、気象台は土砂災害や低い土地での浸水、河川の氾濫などに最大級の警戒を呼びかけています。
気象台によりますと台風15号周辺の湿った空気や本州付近に停滞する前線の影響で東海地方では広い範囲で雨が降り続いています。
きょう午前4時までの1時間に愛知県豊田市稲武で27ミリ、岐阜県大垣市で21ミリの強い雨を観測しました。
おとといの降り始めからきょう午前4時までの雨の量は、岐阜県多治見市で436ミリ、岐阜県八百津町の伽藍で357ミリ、名古屋市で231ミリなど各地で大雨となっています。この雨で名古屋市を流れる庄内川はきのう午後1時前、守山区の下志段味地区で川の水が堤防を超えて氾濫しました。
現在、水位は下がっていますが、名古屋市では、38万世帯あまりに避難勧告が出されています。
午前4時半現在、三重県で河川の氾らんの危険性が非常に高まっているところがあるほか、岐阜県と静岡県では土砂災害の危険性が非常に高まっているところがあります。
岐阜県土岐市と御嵩町、白川町、それに坂祝町の一部の世帯に避難指示が出ているほか、愛知県や岐阜県の各地で避難勧告が出されています。
気象台によりますと台風はきょう昼前から夕方にかけて東海地方に最も接近し、上陸するおそれがあります。
台風の接近にともなって雨はさらに強まる見込みで、きょうは1時間にいずれも多いところで静岡県で100ミリ、三重県で90ミリ、愛知県で80ミリの猛烈な雨が、岐阜県でも70ミリの非常に激しい雨が降るおそれがあります。あす午前0時までの24時間に予想される雨の量はいずれも多いところで三重県と静岡県で400ミリ、愛知県と岐阜県で250ミリとなっています。愛知県では降り始めからの雨量が平成12年の東海豪雨並みの500ミリに達するおそれがあります。
最大風速はきょう午後を中心に、三重県の海上で35メートル、陸上で20メートル、愛知県の海上で30メートル、陸上で20メートル、静岡県の海上で30メートル、陸上で23メートルと暴風が予想されています。海上の波の高さは愛知県と三重県の外海、静岡県で最大で9メートルと猛烈なしけが予想されています。三重県南部などでは台風12号の記録的な豪雨で地盤が緩んでいるところがあります。気象台は土砂災害や低い土地での浸水、河川の増水やはん濫、それに暴風や高波に最大級の警戒を呼びかけています。
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