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台風 都市部の浸水に警戒必要

****NHK****

台風 都市部の浸水に警戒必要

9月21日 16時54分

台風が近づいている関東甲信や東北などの都市部では、大雨による浸水の被害に警戒が必要です。

都市部は建物が多く、道路が舗装されているため雨水が地面にしみ込みにくく、1時間に30ミリから50ミリ程度の激しい雨が降ると、小規模な川や下水道があふれやすくなります。東京の都心を流れる神田川などでは、川底を掘る工事や一時的に水をためる地下空間の工事が進められていますが、1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨が数時間降り続くと、氾濫の危険性が高くなり、市街地の浸水の被害が相次ぎます。浸水に特に警戒が必要なのが、建物の地下や地下鉄の駅、地下街などです。平成11年には福岡市と東京・新宿区で建物の地下に雨水が流れ込み、それぞれ1人が死亡しました。階段などを通じて、地下への浸水が始まると階段を登るのが難しくなり、浸水によってエレベーターが使えなくなることもあります。さらに、地下室などのドアは、外側に深さ30センチ程度の水がたまるだけで開けるのが難しくなります。地下にいると外の様子が分かりにくく、浸水に気付くのが遅れる場合もあるため、雨の降り方など最新の気象情報に注意する必要があります。また、道路のアンダーパスなどに大量の雨水が流れ込むと、車が動けなくなるおそれがあり、過去の水害でも乗っていた人が亡くなる事故がたびたび起きています。風雨が激しいなか、特に夜間は車の運転をできるだけ控える必要がありますが、運転中の場合は、冠水している道路を避け、道路脇の側溝などにも十分注意してください。

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