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タイ洪水 なぜ長引くのか

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****NHK*****

タイ洪水 なぜ長引くのか

10月25日 6時14分 

今回のタイの洪水被害はなぜ長引いているのか、原因の1つは、50年に一度ともいわれる記録的な大雨です。タイの気象当局の調べでは、チャオプラヤ川の上流域となる北部や北東部などの雨量は、ことし6月から先月まで月平均の雨量を最大で50パーセント余り上回っています。洪水が起きたあとも上流域からの大量の水の流入が続き、いつまでも洪水が収まらない状態が続いています。今回、大きな被害が出ている中部アユタヤの工業団地では、浸水被害から2週間余りがたった今も、水が引くどころか、水位が上昇し続けているところもあります。また、もう1つの理由が、地理的条件です。首都バンコクは、チャオプラヤ川下流のデルタ地帯に位置し、運河が縦横に張り巡らされています。海抜0メートルの場所もあるなど、ほぼ平らな低湿地が河口部まで続き、いったん洪水が起きるとなかなか海への排水が進みません。大潮で潮位が高い状態となれば、河口への水の流れがさらに悪くなります。タイ政府は、今回の洪水で、首都バンコクを守ることを最優先にして、北部から来る大量の水を堤防などで一時的に防ぎ、東西にう回させる措置を取ったことも被害地域を拡大させた一因になったとの指摘も出ています。

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