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天体ショー 金環日食に関して

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天体ショー 金環日食に関してです。

天候がよければ5月21日に太陽と月、地球が一直線上に並んだときに月に隠された太陽が指輪のような形に見える現象が見れるそうです。

******NHK******

金環日食 安全な観測法は?

国内では25年ぶり、東京では実に173年ぶりという金環日食が、今月21日に日本の広い範囲で観測されます。
天候がよければ全国のおよそ8000万人が観測できるチャンスのある世紀の天体ショー。
ところが、「少しの時間であれば肉眼で見てもかまわない」といった誤った情報が、一部の学校関係者の間で広まっていることが分かりました。
安全に観測するにはどうすればよいか、分かりやすく解説します。

金環日食とは

金環日食は、太陽と月、地球が一直線上に並んだときに、月に隠された太陽が指輪のような形に見える現象で、今月21日の朝、九州南部から福島にかけての太平洋側の帯状の地域で見られます。

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金環日食が日本で観測されるのは、昭和62年(1987年)の沖縄県以来、25年ぶりですが、本州で見られるのは、明治16年(1883年)以来、129年ぶり、東京では、江戸時代(1839年)以来、173年ぶり、今回のように3大都市圏を含む広い範囲で観測されるのは平安時代(1080年)以来、実に932年ぶりです。
当日は、午前6時台から太陽が欠ける日食が始まり、日食が終わるのは午前9時前後。
金環日食が観測されるのは、午前7時台という非常に観測しやすい時間帯で、28の都府県のおよそ8000万人に観測のチャンスがあり、最も長いところでは、およそ5分間、太陽が指輪のような形にみえます。

でも注意が必要!

この金環日食。
テレビや写真で見ると、辺りが暗く、太陽の縁だけが光輝いて見えますが、それはカメラのレンズに太陽の光を遮るフィルターを付けているからで、実際は、通常の太陽のまぶしさとほとんど変わりません。
このため、金環日食の太陽を、たとえわずかな時間でも直接、肉眼でみると目の奥にある網膜を痛めるおそれがあり、最悪の場合、視力の低下を招いたり、失明したりする危険があるのです。

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危険な誤解が・・・

特に今回の金環日食は、午前7時台という通勤通学の時間帯にもろに重なります。
何気なく太陽を見上げてしまうおそれもあり、天文関係者や眼科医らは、肉眼では決して見ないよう早い時期から繰り返し注意を呼びかけていました。
ところが、世の中には間違った情報が流れているようです。
11日、天文関係者で作る「日本天文協議会」が急きょ、記者会見し、全国の学校関係者から「金環日食の際には辺りが暗くなるので、少しの時間であれば肉眼で見てもかまわないのか」などといった問い合わせが相次いでいることを明らかにしました。
子どもたちに危険性を伝えるべき学校関係者の間で、誤った情報が広まっていることに少なからず危機感を覚え、このまま当日を迎えれば子どもたちが目を痛めるおそれがあるだけでなく、交通事故に遭う可能性もあるとして、改めて学校関係者や保護者に安全な観測を指導するよう呼びかけました。

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安全な観測法は

では、安全な観測方法はどのようなものでしょうか。
一つは、安全に日食を観察するために開発された専用のフィルターが付いた日食グラス使うことです。
黒い下敷きのようなもので見ても大丈夫と思われがちですが、それは大きな間違いで、すすを付けて黒くしたガラスの板や、色ガラス、サングラスなどでは十分に太陽の光を遮ることはできず、目に見えない有害な光も通り抜けて目を傷つけてしまうおそれがあるのです。

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協議会によりますと、目安とされている日食グラスの性能は、目で見える光=可視光線の場合で、0.003%以下まで光を減光させることとなっています。
購入した日食グラスが性能を満たしているかどうかは、製品に記載されている減光率をチェックすることが一つですが、家庭で簡便に調べる方法としては、日食グラスを通して天井の蛍光灯を見て、蛍光灯の形がはっきりと分かるものは性能が劣っていると判断し、使用を避けるべきだとしています。

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では、日食グラスがない場合にはどうすればよいでしょうか。
簡単な方法としては、厚紙などに開けた穴を通して白い紙に投影した光を観察する方法や、太陽の光を鏡で反射させて壁に写す方法、木漏れ日を観察する方法などがあります。
いずれも太陽が欠けていく様子が分かります。
ほかにも各地にある科学館や天文台などがさまざまな工夫をして多くの人たちが観察できる方法を考えていますので、調べてみるのも一つです。
世紀の天体ショー、正しい方法を学び、安全に観察しましょう。

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