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本人の口から聞くことができるのは嬉しいことです...

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頭が持てず体を起こして座るのが厳しい状態が続いている母ですが...どんなに痛くても寝たままではなく「起きたい」その願いが強いことに励まされたり...生命力に感動したり...
車椅子のリクライニングを倒すと首への負担は軽減するのですが,母の場合は背もたれを倒すと脊髄の激痛が出るので倒さずに座るようにしているのです...
頭を持てない時は頸椎固定用シーネーを装着するのですが,体が傾くと激痛が生じる角度があるので激痛が出ないようにゴムベルトで頭を固定するようにして会話をするようにしているのです...
しばらく目が開けられなくなったり...見えない症状が出ていましたが本人の決意と意欲で...どんな時でも...ゆっくり起こし...ゆっくり...両脇を抱きあげ足に力が入るまで時間がかかりますが支えて動き続けています...
体中の痛みがあるなかで「痛い」と一言も母は言わないのです...激痛が走ると時は「ううっ......」と,痛みを堪える声や表情でわかるのです...

今日は脳が繋がり会話がよくできました...母を座らせた状態で母の足の血流をよくするためにふくらはぎをほぐしていたのですが...時間がかかり...その後,頭を固定しているゴムベルトを外すと汗でびっしょで真っ赤...
「痛いのに...一言も痛いと言わず耐えていたの...」と私が聞くと
「はい...」と,微笑むのです....
「どうして...言わないでおれるの...」と,私が聞くと...
「言うか,言わないかは自分で決められるから」と母...
「そうか...自分で言わないって決めているのね...」と私が言うと...
「それが人間に与えられた特権だから」と...母
夜中でも母の痛みが厳しい時などずっと...声をかけ...目が開けられない時もできるだけ会話をしているので...本人の意思を確認できたり...願いや希望...決意や考えていることを本人の口から聞くことができるのは嬉しいことです...
satomi20200910.jpg


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