「義足のランナー」を読まれた方へのお返事
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『義足のランナー』を読まれた方から、いろいろな感想が届き読ませて頂きました。
その中の質問には、できるだけお返事の手紙やメールを書くようにしてきました。事故に家族が遭われたそのご家族や、高次脳機能障害の方がおられるそのご家族から同じような質問が多く届いています。問い合わせや質問が増え、それぞれのメールやお手紙に時間的に返事が出せない状況が続いています。
それでこのページで返事を書いていくようになりました。同じような状況や質問の返事が知りたい方のお役にたてれば嬉しく思います。
最近特に多い質問からお返事いたします。
★『義足のランナー』を読んで島袋t勉さんは足の問題だけでなく『高次脳機能障害』の記憶障害もあると分かりましたが、現在家族から見て高次脳機能障害は克服されているのですか?
返事:
私は克服していると感じています。ただ、事故の衝撃により損なわれた高次脳の部分は回復していないと思いますが、それまで使われていなかった脳のある部分が開発されていると思います。
高次脳機能障害は医学的に、損なわれた部分は回復しないので対処方法として兄(島袋勉)はすべてメモをとるように最初していました。ただ会社に戻り社会復帰後は脳のしくみから学び、赤ちゃんの真似からはじめ五感に刺激を与え続けて取り組んでいました。
退院して一年ほどは会社でも自宅でもすべてメモをしていたと思いますが、現在は特別にメモをすることなく仕事もしています。ですから克服していると私は思っています。
栗田智美
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お返事本当にありがとうございます。このような一読者の質問にも丁寧に返事してもらえて感動しました。なんか返事を読ませていただき希望がわいてきました。手紙に書かせて頂いたように、息子が事故後、高次脳機能障害と分かってからはショクで、私は息子を見るのも辛い状況です。でも、本を読ませていただいて逃げてはいけないことを教えていただき本当にありがとうございます。
島袋さんの立ち向かいと妹さんの栗田さんの心の強さに感動し自分は何をしているのかと、自分を振り返る機会となりました。すぐに変化がなくても出来ることからやってみます。
今回、現実から逃げない決意をすることができたのはこの本のおかげです。
本当にどうもありがとうございます。