島袋勉登山準備報告
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現在、島袋勉は特別に登山用の義足がないので、自分のある義足のパーツをいろいろ組み変えて対処しています。ゴツゴツした不安定な岩場などに適した足部に交換してアライメント調整をし、実際に急傾斜の路面でテストをしたり全て本人が行なっています。
登山の際は両足義足の特権としてパイプの長さを自由に変えられるので、元の身長より低くしています。主に腕で重心移動を行い義足のソケット内の断端部への負担を少しでも軽減するようにです。
日常生活でも、仕事でもマラソンや講演会に出向く際も常時使用している義足は一組なのガタがでてきているようですが、可能なかぎり本当の足に近いような動きをして体の残された機能を訓練したり発達させるようにしています。
しかし、人間の体って本当に素晴らしい造りで足首や関節の働き、足のそれぞれの指の踏ん張りがあるからこそバランスが上手くとれていると感じます。人の足は感覚があるので靴を履いていても路面が硬いとか柔らかいとか感知して歩けるのですから。義足の場合は路面によって足分を変えないと、歩きにくいようです。しかし足分一つでもかなり高額になると、ほとんどの場合変えられです。
人間に元々備わっている足の一つ一つの機能がスムーズに働くなんて、何と素晴らしい設計なのでしょう。人に作ることは出来ないです。仮に作れたとしてどれだけ高額になるのでしょう。そのように考えると与えられている体一つ一つの働きは決してあたりまえではなく素晴らしい設計があることに、新たなし方で畏怖の念を感じています。
兄を見ていると義足を体の一部のように自然に動いているように見えるのですが、例えば私の靴を踏んでも全然気が付いていないのです。私が「痛い!」と言うか、本人が重心をかけてバランスが崩れて初めて足元を見て気がつくのです。
山のような路面の悪い状況では、頭で考えて一歩一歩前進しているようです。それで断端部の痛みで朦朧とし頭が回らなくなった時はバランスをとるのが難しいそうです。
改良出来るなら兄としては登山の際は岩場に接する面を少しでも小さくして足分をつけないようにしたいと考えています。現在は今ある義足で出来るだけの訓練をしているで通常の靴です。
登山の経験は日常生活でとても役立っているようです。山から降りてくると、普段の平地での生活がとても楽に感じられるようで感謝する理由がいっぱいあると。
現在、両足義足での登山に関する情報を求めつつ、義足の改良と自分の残された体の訓練を意識して行なっています。
そして三浦雄一郎さんの低酸素室で高所順応訓練をし、高所で義足のソケットの中で断端部がどのよう変化するか課題を発見しています。
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以前に栗田さんにメールを出した町田です。
義足の事はよく分かりませんが登山のことで何か役立てればと思ってどんな準備をしているのか知りたかったのです。
ありがとうございます。
私に何か出来ることがないか?考えてみます。
智美さん!島薔薇の様にきれいですよ〜!!
勉さんは、登山に向けてテーブルに自分の足のパーツを沢山並べて、
顔は真剣そうですけれど、子供の様にわくわくいじくっているの
バレバレですよ!チャンと勉さんの心迄が、テーブルに並んで
見えますよ〜(笑)!!
会いたくなったら、ブログ観ます。
でも、お話もしたいですね!!