各地の学校より『義足のランナーの本を読みましたが,道徳と人権の授業に活用したいのですが,写真や記録を提供していただけますか?』等・・・の問い合わせが増えています。
それで島袋勉マラソン記録動画も少しずつ動画で見れるようにしていく予定です。お役立てください→ニュヨークシティマラソン
島袋勉が直接、講演に伺える学校は全国的に考えますと本当に限られていますが、このような仕方で本や記録が役立つなんて・・・。
それぞれがあきらめない気持ちを自分のなかで育っていくと嬉しいです。逆境や難しい状況に直面した時こそ,今の自分にできること考え工夫して,あきらめないがゆえの喜びや,経験した状況を糧にして成長するよう・・・願っています。
当初『義足のランナー』を書くきっかけも・・・そうでした。何度も「本にして読めるようにしてほしい」と依頼を受けてやっと・・・。
『島袋勉さんは両足を失った後・・・ではなく,子供の頃から培ってきたあきらめない習慣が,逆境の時にも変わらなかった・・・としか考えられない・・・。島袋勉さんや家族にとって当たり前のように考えていることが,通常はできない。島袋さんが両足がなくなり逆境でも乗り越えられたのは・・・子供の頃からの習慣で身についてたから・・・としか考えられない・・・。だからこそ、本に残してほしい・・・』との手紙を頂き、書き始めました・・・。教育関係者や医療関係者からも「本として読めるようにしてほしい・・・」と依頼がありました。
幼い頃からいろいろな方に愛情深く助け支えて頂き兄(島袋勉)も私も成長し,事故後も本当にいろいろな方に支えていただきました。そのような支えへの感謝の気持ちと,必要とされている方がおられるなら・・・と,思いアルバムを開きながら書きました・・・。
兄や私たちが,このように元気な気持ちで立ち向かえるのは・・・きっと子供のころから「あきらめない」大人の姿や,逆境の時に考えたり,工夫して方法を考える体験して育ったからだと思うのです。
最初に兄が挑戦したホノルルマラソンまでの事故からの思いや,記録を綴った「義足のランナー」が全国の学校で課題図書になり,たくさんの感想文が寄せられています。どうもありがとうございます。
感想文や手紙を読むと・・・兄やわたしたち家族が経験したことを綴ることにより,思いもしなかった方法でお役に立て嬉しく思っています。
『義足のランナー』は現在,増刷中です。
6月初めにラシーマに届きましたら課題図書の学校へ注文冊数を送るようにします。
★お問い合わせいただいていました,道徳授業用にテキストを紹介します。
Ⅴ『義足のランナー』島袋勉氏の前向きな生き方
▼明治図書
「心のノート」で生き方の原則を教える 高学年編
「心のノート」で生き方の原則を教える 高学年編
長野 藤夫 監修/TOSS網走連合・池田 潤 編著 |
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教科書のない道徳で、心のノートをフル活用した授業を提案。
人間の生き方の原理・原則を教えるために、「心のノート」とリンクさせようと呼びかける。①人にしてあげる幸せ、思いやりのある心、②いじめや差別を許さない強い心、③「ありがとう」って言えますか、④夢を持つことの大切さを学ぶ等々。TOSS道徳を示す。
ISBN: |
978-4-18-817610-8 |
ジャンル: |
道徳教育 |
刊行: |
2007/1/10 |
対象: |
小学校 |
仕様: |
A5 184頁 |
在庫: |
あり |
定価: |
2,163円(税込) |
出荷予定: |
2008/7/14 | |
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目次
本シリーズ刊行にあたって /長野 藤夫 まえがき /池田 潤
Ⅰ 「心のノート」で「生き方の原理・原則」を教える
一 道徳を教える教師の責任 二 人間の生き方の原理・原則 三 「心のノート」とリンクさせる
Ⅱ 〈相手のことを心から考えよう〉このページをこう使う
一 人に「してあげる」幸せ=思いやりのある心(「あなたの心にあるそのあたたかさ」四二~四五ページ) 1 「思いやり」の心を教える 2 「人間の三つの幸せ」を授業する 二 「たったひとつのたからもの」から「幸せとは何か」を学ぶ(「いま生きているわたしを感じよう」六四~六七ページ) 1 「精一杯生きること」を教えなければならない 2 「たったひとつのたからもの」を「心のノート」で授業する 三 江戸時代の「しつけ」に学ぶ(「心と心をつなぐネットワーク」三八~四一ページ) 1 伝統的な「しつけ」のよい点を見直す 2 「人として守るべきこと」を授業する
Ⅲ 〈弱いものをかばおう〉このページをこう使う
一 「いじめ」を授業する(「どうしてゆがめてしまうのか?」八四~八七ページ) 1 いじめを許さない態度を育てる 2 『わたしのいもうと』を授業する 二 マザー・テレサの授業(「どうしてゆがめてしまうのか?」八四~八七ページ) 1 いじめや差別を許さない強い心を 2 マザー・テレサで「公正・公平」を教える 三 旭山動物園の取り組みに学ぶ(「いま生きているわたしを感じよう」六四~六七ページ) 1 命の大切さを伝える 2 こう授業する
Ⅳ 〈世のため人のためになることをしよう〉このページをこう使う
一 「エルトゥールル号事件」を授業する(「あなたの心にあるそのあたたかさ」四二~四五ページ) 1 思いやりは人を救う 2 「トルコと日本の九五年の友情」を授業する 二 女性医師の生き方に学ぶ(「働くってどういうこと?」八八~九一ページ) 1 世のため人のために働くことの素晴らしさを教える 2 女性医師の志を授業する 三 「ペルシャ湾・機雷掃海」から学ぶ(「『ありがとう』って言えますか?」五四~五七ページ) 1 「事実」を教えるのが教師の仕事である 2 「ペルシャ湾掃海」を授業する
Ⅴ 〈まず自分にできることをしよう〉このページをこう使う
一 イチロー選手の作文から夢を持つことの大切さを学ぶ(「夢に届くまでのステップがある」一六~一九ページ) 1 夢を持てない子供たち 2 「夢を持つことの大切さ」を授業する 二 「当たり前のこと十か条」で規範意識を高める(「自分の一日は自分でつくる」一二~一五ページ) 1 当たり前のことができる子供を育てる 2 授業のポイントを工夫する 3 学級でつくる「当たり前のこと十か条」 三 『義足のランナー』島袋勉氏の前向きな生き方(「自分を見つけ みがきをかけよう」三二~三五ページ) 1 前向きに生きる 2 『義足のランナー』島袋勉氏の前向きな生き方を授業する 四 夢への第一歩を踏み出す(「夢に届くまでのステップがある」一六~一九ページ) 1 自分の夢について考えさせる 2 「夢を実現させる第一歩」の授業
Ⅵ 〈先人に学ぼう〉このページをこう使う
一 前畑秀子氏の生き方を授業する(「まじめであることは わたしのほこり」二四~二七ページ) 1 すぐにあきらめない 2 前畑秀子氏の生き方を授業する 二 「富士メガネ創始者・金井武雄」から学ぶ(「働くってどういうこと?」八八~九一ページ) 1 「仕事にかける生き方」を学ぶ 2 「富士メガネ創始者・金井武雄」を授業する 三 発明王「エジソン」から「努力」を学ぶ(「好奇心が出発点」二八~三一ページ) 1 「努力する」ことの大切さを教えよ 2 「心のノート」をこう活用する 3 「エジソン」で「努力」を教える 四 公正・公平な態度を貫く生き方を教える(「どうしてゆがめてしまうのか?」八四~八七ページ) 1 公正・公平な態度を教える 2 在日朝鮮人を救った大川常吉を授業する
Ⅶ 心を育てる道徳の授業をめざして
一 道徳の授業を創る 二 「心のノート」を活用する
あとがき /池田 潤
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