海岸付近は高い場所へ避難することがぜひ必要
各市町村よりボランティアのサポートもあり被災地の避難所にいない方にも次第に情報が伝わるようになってきたと連絡がありました。
状況はまだまだ大変なようですが・・・
しかし、7日の夜も本当に怖かったと思います。
阿部さんの了解をいただいたのでメールをupします。
きっと同じ様に疲れておられる方が多いと思うからです。
*****宮城県の阿部さんより届いたメール*****
このページは信頼できる情報でホッと=
7日の夜の揺れはまた来ると思い怖かった=
津波の恐ろしさをこんなしかたで体感したくはなかったですが=
経験してしまったので考えています=
津波ってどうしておきるの?=
どうすればいいの?=
やっぱり高い場所へ避難したほうがいいのでしょうか?=
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きっと疲れと不安が続いておられると思います。
海岸付近は高い場所へ避難することがぜひ必要です。
市町村の相談できるスタッフやボランティァの方に話し、津波の影響を考えもし海岸付近の家に戻っておられるようでしたら移動をおすすめします。
津波は、強い地震による海底を動かすと大量の水が突然に大きく移動するので海岸はどうしても危険です。
3月11日のあの地震で外洋に向かった波がハワイへ到達して南アメリカやカナダ、アラスカ、オレゴン州へ到達したことを考えると、高い場所に避難する必要があると思います。
★参考になる津波情報です。
ナショナルジオグラフィック公式日本語サイトより↓
津波の仕組み、前兆、とるべき対応
3月11日、大地震発生直後の日本へ、巨大な津波が押し寄せた。殺人的な大波が生み出される仕組み、前兆、脅威への対応について解説する。
AP通信によると、観測史上最大級となるマグニチュード9.0の地震が巨大な津波を引き起こし、東日本の沿岸部を襲った。数え切れないほどの命が奪われ、悲惨な状況に日本は慟哭に満ち溢れた。
外洋に向かった波は数時間でハワイへ到達、南アメリカ、カナダ、アラスカ、オレゴン州沿岸部はじめアメリカ本土など、太平洋岸の多数の地域に警報が発令された。
・大波が次々と海岸に押し寄せる津波は、海底の地震や地滑り、火山の爆発によって発生する。ごく希に巨大隕石が海に衝突して起きることもある(衝突津波)。
・35億年前、小惑星の衝突で巨大津波が発生、数度にわたって世界中の海岸を襲った痕跡が残されている。非常に高い山を除き、何もかもが水没したと考えられている。大陸の海岸線は様変わりし、陸に暮らす生物ほぼすべてが絶滅したという。
・強い地震が海底を動かすと、大量の水が突然、大きく移動する。これが津波の正体だ。
・「Tsunami」は元々日本語だが、現在は国際的に使われている。日本では決して珍しい現象ではなく、この数世紀で何千もの犠牲者を出している。
・1度きりの波ではなく、複数の波が連続して押し寄せる。そのため、"波の行列"とも表現される。第1波の破壊力が最も大きいとは限らず、いわゆる高潮とは異なる。
・最大で全長100キロに達し、次の津波まで1時間の間隔があくこともある。外洋を渡ってもエネルギーをそれほど損失せず、2004年のスマトラ沖地震で起きたインド洋地震津波は、5000キロ近く離れたアフリカまで到達し、多くの人命を奪い、財産を破壊した。
北アメリカの太平洋岸北西部でマグニチュード9の大地震が起きた1700年には、日本の太平洋岸が襲われ、被害を受けたという。
【ジェット機にも負けない速さ】
・水深の深い外洋では、最高時速800キロで水面を人知れず移動する。大洋を渡るのに1日もかからない。水深、距離、津波の原因となった出来事が起きた時刻などから、世界各地に到達する時間を計算できる。
・外洋の波高は海面から30センチもない。船上では気付かないのはそのためだ。しかし、強力なエネルギーの衝撃波は急速に伝播し、商用ジェット機の速さに達することもある。沿岸の浅瀬に到達すると、スピードは遅くなる。ただし、波の下側より上の方が速く動くため、海面は急激に上昇する。
・礁、湾、河口といった地質学的な特徴や海底の構造が、津波のエネルギーを打ち消すことがある。海面が数センチ~数十センチしか上昇しない場合もあれば、30メートル急上昇した記録もある。ほとんどのケースでは、3メートル以下の上昇で済む。
複数の報道によると、2004年12月のインド洋地震津波では、高さが9メートルに達した場所もあるという。また、海面の急激な上昇も目撃されている。海岸から300メートル以上の内陸に到達することもある。大きな岩を持ち上げ、車をひっくり返し、家を破壊するほどの巨大なエネルギーを持つ。
・次々に上陸して砕け散るだけではなく、激しい満ち潮のような形をとる場合が多い。水中では潮の流れが乱れ、人を吸い込んだり、重い物を放り出したりする。海岸は丸ごとはぎ取られる。
津波が押し寄せたとき、貨物列車のような音がしたという証言が多い。
・インド洋地震津波は、記録が残っている中で最も破壊的なケースといえる。20万人以上が命を落とし、その多くが海に押し流された。
2004年以前で最も被害が大きい津波は、1782年の南シナ海の地震が引き起こし、推定で4万人の命が奪われた。1883年には、インドネシアの火山クラカタウが噴火。ジャワ海南部に津波が押し寄せ、犠牲者は約3万6500人に上った。さらに1868年はチリ北部が被害に遭い、死者は2万5000人を超えている。
・米国海洋大気庁(NOAA)によると、群を抜いて津波が多いのは太平洋だという。ただし、カリブ海や地中海、インド洋、大西洋などでも発生している。
北大西洋では1775年、リスボン地震によって津波が起きている。ポルトガルやスペイン、北アフリカで、合わせて6万人が命を落とした。カリブ海には同じ地震によって、高さ7メートルに達する津波が押し寄せた。
・カリブ海は1498年以降、確認されているだけでも37回の津波に襲われている。現地で発生した場合もあれば、1775年のリスボン地震など、はるか遠くの出来事に起因するものもある。カリブ海の死者は合わせて9500人ほどだ。
・1999年のイズミット地震でも、トルコのマルマラ海で大きな津波が起きている。
【前兆】
・地震は"自然の津波警報"だ。強い揺れを感じたら、沿岸部にとどまってはならない。地震の一報が入ったら、津波が襲ってくる可能性を意識し、ラジオやテレビで情報収集する。地震が発生してから何時間も経った後から、数千キロ離れた海岸に襲い掛かることもある。
・来襲前に水位が顕著に下がった、あるいは上がったという証言がある。異常な速さで潮が引いていたら、津波が押し寄せる前兆かもしれない。一刻も早く、高い場所に避難すべきだ。
インド洋の津波で多くの犠牲者が出たのは、わざわざ海岸に下り、引き潮で海底があらわになる様子を見る人たちがいたためだ。複数の専門家によると、潮が引き始めてから、逃げる猶予は5分程度だという。
・津波は1度では終わらない。第1波が最も危険とは限らないことを忘れてはならない。第1波から数時間にわたって危険が続く可能性もある。5分~1時間の間隔で、大波が次々とやって来る。その周期は潮位の変化によって判断できる場合もある。安全が確認されるまで、危険は避けることだ。
・インド洋地震津波の生存者は口々に、波が引くときの速さと力強さは押し寄せるときに匹敵すると報告している。多くの人が引き波で海にさらわれる様子が目撃されている。
・海岸の1カ所で津波の勢いが小さくても、すぐ近くでは大きい場合もある。津波の兆候がごく小さくても、すべての場所が同じと決め付けてはならない。
・海から川や水路を上ることがある。海岸や海から離れるのはもちろん、海に続く川や水路にも近づいてはならない。
【生き延びるためのヒント】
・外洋の徴候はごくわずかなため、津波警報が発令されたら海上の船は港に戻ってはならない。津波が襲うと港内では水位が急激に変化し、予測不能の危険な流れが生じる。当局の許可が出たら、また時間の余裕があるなら船を港から海に退避させるのがよい。港に停泊中の船内にとどまるのはやめた方がいい。津波は船を破壊し、平常の海面より高い位置に打ち上げることが多い。
・アメリカの西海岸に押し寄せる恐れがあるという認識の高まりから、NOAAとアメリカ地質調査所、アメリカ連邦緊急事態管理庁は津波を正確に予測するプログラムを開始した。津波が海を横切ると、海底に設置された高感度の記録装置のネットワークが水圧変化を測定。ブイに取り付けられたセンサーがデータを受信し、人工衛星を経由して警報センターへ直ちに送信する。
・26カ国が参加する太平洋津波警報センター(TWS)は太平洋全域の地震観測所や検潮所を監視している。津波を引き起こす可能性のある地震を判定し、津波警報を発令する。2006年6月には、インド洋を対象とした国際的な警報システムが運用を開始した。
・何より、常識に従って行動する冷静さが必要だ。強い震動を感じたり地震情報を聞いたら、正式な警報を待つ必要はない。家族や友人に声を掛け、高い場所に避難すべきだ。
National Geographic News
AP通信によると、観測史上最大級となるマグニチュード9.0の地震が巨大な津波を引き起こし、東日本の沿岸部を襲った。数え切れないほどの命が奪われ、悲惨な状況に日本は慟哭に満ち溢れた。
外洋に向かった波は数時間でハワイへ到達、南アメリカ、カナダ、アラスカ、オレゴン州沿岸部はじめアメリカ本土など、太平洋岸の多数の地域に警報が発令された。
・大波が次々と海岸に押し寄せる津波は、海底の地震や地滑り、火山の爆発によって発生する。ごく希に巨大隕石が海に衝突して起きることもある(衝突津波)。
・35億年前、小惑星の衝突で巨大津波が発生、数度にわたって世界中の海岸を襲った痕跡が残されている。非常に高い山を除き、何もかもが水没したと考えられている。大陸の海岸線は様変わりし、陸に暮らす生物ほぼすべてが絶滅したという。
・強い地震が海底を動かすと、大量の水が突然、大きく移動する。これが津波の正体だ。
・「Tsunami」は元々日本語だが、現在は国際的に使われている。日本では決して珍しい現象ではなく、この数世紀で何千もの犠牲者を出している。
・1度きりの波ではなく、複数の波が連続して押し寄せる。そのため、"波の行列"とも表現される。第1波の破壊力が最も大きいとは限らず、いわゆる高潮とは異なる。
・最大で全長100キロに達し、次の津波まで1時間の間隔があくこともある。外洋を渡ってもエネルギーをそれほど損失せず、2004年のスマトラ沖地震で起きたインド洋地震津波は、5000キロ近く離れたアフリカまで到達し、多くの人命を奪い、財産を破壊した。
北アメリカの太平洋岸北西部でマグニチュード9の大地震が起きた1700年には、日本の太平洋岸が襲われ、被害を受けたという。
【ジェット機にも負けない速さ】
・水深の深い外洋では、最高時速800キロで水面を人知れず移動する。大洋を渡るのに1日もかからない。水深、距離、津波の原因となった出来事が起きた時刻などから、世界各地に到達する時間を計算できる。
・外洋の波高は海面から30センチもない。船上では気付かないのはそのためだ。しかし、強力なエネルギーの衝撃波は急速に伝播し、商用ジェット機の速さに達することもある。沿岸の浅瀬に到達すると、スピードは遅くなる。ただし、波の下側より上の方が速く動くため、海面は急激に上昇する。
・礁、湾、河口といった地質学的な特徴や海底の構造が、津波のエネルギーを打ち消すことがある。海面が数センチ~数十センチしか上昇しない場合もあれば、30メートル急上昇した記録もある。ほとんどのケースでは、3メートル以下の上昇で済む。
複数の報道によると、2004年12月のインド洋地震津波では、高さが9メートルに達した場所もあるという。また、海面の急激な上昇も目撃されている。海岸から300メートル以上の内陸に到達することもある。大きな岩を持ち上げ、車をひっくり返し、家を破壊するほどの巨大なエネルギーを持つ。
・次々に上陸して砕け散るだけではなく、激しい満ち潮のような形をとる場合が多い。水中では潮の流れが乱れ、人を吸い込んだり、重い物を放り出したりする。海岸は丸ごとはぎ取られる。
津波が押し寄せたとき、貨物列車のような音がしたという証言が多い。
・インド洋地震津波は、記録が残っている中で最も破壊的なケースといえる。20万人以上が命を落とし、その多くが海に押し流された。
2004年以前で最も被害が大きい津波は、1782年の南シナ海の地震が引き起こし、推定で4万人の命が奪われた。1883年には、インドネシアの火山クラカタウが噴火。ジャワ海南部に津波が押し寄せ、犠牲者は約3万6500人に上った。さらに1868年はチリ北部が被害に遭い、死者は2万5000人を超えている。
・米国海洋大気庁(NOAA)によると、群を抜いて津波が多いのは太平洋だという。ただし、カリブ海や地中海、インド洋、大西洋などでも発生している。
北大西洋では1775年、リスボン地震によって津波が起きている。ポルトガルやスペイン、北アフリカで、合わせて6万人が命を落とした。カリブ海には同じ地震によって、高さ7メートルに達する津波が押し寄せた。
・カリブ海は1498年以降、確認されているだけでも37回の津波に襲われている。現地で発生した場合もあれば、1775年のリスボン地震など、はるか遠くの出来事に起因するものもある。カリブ海の死者は合わせて9500人ほどだ。
・1999年のイズミット地震でも、トルコのマルマラ海で大きな津波が起きている。
【前兆】
・地震は"自然の津波警報"だ。強い揺れを感じたら、沿岸部にとどまってはならない。地震の一報が入ったら、津波が襲ってくる可能性を意識し、ラジオやテレビで情報収集する。地震が発生してから何時間も経った後から、数千キロ離れた海岸に襲い掛かることもある。
・来襲前に水位が顕著に下がった、あるいは上がったという証言がある。異常な速さで潮が引いていたら、津波が押し寄せる前兆かもしれない。一刻も早く、高い場所に避難すべきだ。
インド洋の津波で多くの犠牲者が出たのは、わざわざ海岸に下り、引き潮で海底があらわになる様子を見る人たちがいたためだ。複数の専門家によると、潮が引き始めてから、逃げる猶予は5分程度だという。
・津波は1度では終わらない。第1波が最も危険とは限らないことを忘れてはならない。第1波から数時間にわたって危険が続く可能性もある。5分~1時間の間隔で、大波が次々とやって来る。その周期は潮位の変化によって判断できる場合もある。安全が確認されるまで、危険は避けることだ。
・インド洋地震津波の生存者は口々に、波が引くときの速さと力強さは押し寄せるときに匹敵すると報告している。多くの人が引き波で海にさらわれる様子が目撃されている。
・海岸の1カ所で津波の勢いが小さくても、すぐ近くでは大きい場合もある。津波の兆候がごく小さくても、すべての場所が同じと決め付けてはならない。
・海から川や水路を上ることがある。海岸や海から離れるのはもちろん、海に続く川や水路にも近づいてはならない。
【生き延びるためのヒント】
・外洋の徴候はごくわずかなため、津波警報が発令されたら海上の船は港に戻ってはならない。津波が襲うと港内では水位が急激に変化し、予測不能の危険な流れが生じる。当局の許可が出たら、また時間の余裕があるなら船を港から海に退避させるのがよい。港に停泊中の船内にとどまるのはやめた方がいい。津波は船を破壊し、平常の海面より高い位置に打ち上げることが多い。
・アメリカの西海岸に押し寄せる恐れがあるという認識の高まりから、NOAAとアメリカ地質調査所、アメリカ連邦緊急事態管理庁は津波を正確に予測するプログラムを開始した。津波が海を横切ると、海底に設置された高感度の記録装置のネットワークが水圧変化を測定。ブイに取り付けられたセンサーがデータを受信し、人工衛星を経由して警報センターへ直ちに送信する。
・26カ国が参加する太平洋津波警報センター(TWS)は太平洋全域の地震観測所や検潮所を監視している。津波を引き起こす可能性のある地震を判定し、津波警報を発令する。2006年6月には、インド洋を対象とした国際的な警報システムが運用を開始した。
・何より、常識に従って行動する冷静さが必要だ。強い震動を感じたり地震情報を聞いたら、正式な警報を待つ必要はない。家族や友人に声を掛け、高い場所に避難すべきだ。
National Geographic News
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