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震災5か月 雇用の確保が課題

東日本大震災11日で5か月 雇用の確保が課題

*****NHK*****

震災5か月 雇用の確保が課題

東日本大震災から11日で5か月になります。今も9万人近い人が避難生活を余儀なくされ、被災地では、生活再建に不可欠な雇用の確保などが課題になっています。

東日本大震災で住まいを失ったり、福島第一原子力発電所の事故の影響で避難生活を余儀なくされている人は、先月28日現在で8万7063人にのぼっています。仮設住宅は、必要とされる5万戸余りのうち、90%近くに当たる4万6千戸余りが完成しています。しかし、平地の多くが浸水したため、市街地から遠い所に建てられた仮設住宅は入居の希望が少なく、空き家になっている所もあります。仮設住宅に入居した人からは、近くに買い物ができる場所がないとか、入り口に段差があるなど、生活環境の改善を求める意見が出ており、政府は、来月、改善策をまとめることにしています。生活再建に向けて雇用をどう確保するかも課題です。宮城、岩手、福島の3県で、これまでに仕事を失ったり、休業したりした人は14万人余りにのぼる一方で、ハローワークに寄せられた求人は、およそ8万6千人分にとどまっています。こうしたなか、3県では震災の影響で合わせて723世帯が生活保護の受給を開始しています。厚生労働省は、全国の企業に対して被災者を優先的に雇用するよう求めるなど、仕事を失った人への就職の支援を強化していく方針です。復興の妨げになっているがれきは、5か月たっても大量に残されたままです。環境省によりますと、住宅の周辺にあるがれきは宮城、岩手、福島の3県のうち、福島県の警戒区域を除くすべてで、今月末までに撤去できる見込みだということです。しかし、がれきの総量では仮置き場まで運び込まれたのは、岩手県が68%、宮城県が43%、福島県が39%にとどまり、引き続き、撤去のスピードアップが課題となっています。

 

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