強い台風１５号は、鹿児島県の奄美地方の一部を暴風域に巻き込みながら東へ

西日本と東海では局地的に非常に激しい雨が降っているようです。

台風はこのあと次第に進路を北寄りに変えながら２１日は速度を上げて西日本や東日本にかなり接近するおそれがありとの予報です。

*****NHK****

西日本～東海 非常に激しい雨

9月20日 5時19分 

強い台風１５号は、鹿児島県の奄美地方の一部を暴風域に巻き込みながら東へ進み、西日本と東海では局地的に非常に激しい雨が降っています。気象庁は、土砂災害や川の増水などに警戒するよう呼びかけています。

気象庁の発表によりますと、強い台風１５号は、２０日午前５時には鹿児島県奄美市の東１４０キロの海上をゆっくりとした速さで東へ進んでいるものとみられます。▽中心の気圧は９６５ヘクトパスカル、▽中心付近の最大風速は３５メートル、▽最大瞬間風速は５０メートルで、▽中心から半径９０キロ以内では風速２５メートル以上の暴風が吹いています。この時間は奄美地方の一部が台風の暴風域に入っています。台風周辺の湿った空気や本州付近に停滞する前線の影響で九州から東北にかけての広い範囲で雨が降り、西日本と東海では局地的に非常に激しい雨が降っています。午前４時までの１時間には、▽徳島県の那賀町木頭出原で６７．５ミリ、▽鹿児島県の伊佐市大口で５０ミリの非常に激しい雨を観測したほか、▽宮崎県のえびの高原と高知県本山町で４５．５ミリ、▽愛知県の西尾市一色町で３６ミリの激しい雨が降りました。これまでの雨で宮崎県と鹿児島県では土砂災害の危険性が非常に高くなっている地域があります。台風はこのあと次第に進路を北寄りに変え、２１日は速度を上げて西日本や東日本にかなり接近するおそれがあります。台風の北上に伴い、西日本と東日本では２１日にかけて１時間に５０ミリ以上の非常に激しい雨が降り、局地的には１時間に８０ミリ以上の猛烈な雨が降るおそれがあります。２１日朝までに降る雨の量はいずれも多いところで▽四国で３５０ミリ、▽近畿と東海で３００ミリ、▽九州南部で２５０ミリ、▽九州北部と中国地方で２００ミリ、▽北陸と関東甲信、それに東北で１５０ミリと予想され、その後、さらに増える見込みです。今月初めの豪雨で被害が出ている紀伊半島では２１日朝までに多いところで３００ミリの雨が降り、さらに２１日朝からの２４時間には２００ミリから３００ミリの雨が降ると予想されています。沖縄・奄美や九州の沿岸では、２０日は非常に強い風が吹いて海は大しけが続き、西日本と東日本、それに東北の太平洋沿岸も２１日にかけて大しけになる見込みです。気象庁は、土砂災害や低い土地の浸水、川の増水、暴風、高波などに警戒するとともに、落雷や竜巻などの突風にも十分注意するよう呼びかけています。