和歌山県田辺市の小川さんのクリ園・・・
地元の車いすのお年寄りの方に昔遊んだクリ拾い・・・を、楽しんでもらおうと準備してこられた小川さんの思いを教えていいただいていただけに・・・お気持ちを考えています・・・。
いろいろな事が生じていますが・・喜ぶ顔を描きながらきっとまた・・・
皆さんがまず・・・無事と聞きホッとしました。
川の氾濫で流された悲しみや生活へのさまざまな影響が続いているなか連絡ありがとうございます。希望に向かって新たなスタートを願っています。
******紀伊民報*****
収穫目前で流失、豊作のクリ園 準備から7年目
地元の車いすのお年寄りらにクリ拾いを楽しんでもらおうと、和歌山県田辺市龍神村福井の木工所経営小川恵弘さん(69)が日高川沿いに造ったクリ園が、台風12号による川の氾濫ですべて流された。準備から7年目。ようやく豊作を迎えていた園は、一度も開園することなく更地となった。「夢を見過ぎたのか」と小川さん。数本残った木を植え直し、再建すべきかどうか心を揺らせている。
自宅近くの日高川沿いの荒れ地や田を借り、7年前に約40アールを整地、5年前にクリの苗木約110本を植えた。獣害対策用にトタン板で敷地を囲い、農薬散布など世話をして実が結ぶのを待っていた。
「昔遊んだクリ拾いが楽しかった」と近所の車いすの女性から聞いたことがきっかけだった。「仕事上でも世話になった周囲の人に恩返しがしたかった」。クリ園は車いすが通れるよう平らにならして整備。藤棚のある休憩所や、園内にバスが乗り付けられる駐車場も造った。観光農園としての景観を考え、もともとあった大きなスギの周囲に造園用の大きな石を並べ、花を植えた。
5年目でようやく豊作。「細い枝は重みでしなっていた」といい、お年寄りらを招待しようと楽しみにしていた矢先、台風が襲った。大雨で川の水位はみるみる上がり、クリ園が水没。園の敷地に積み上げてあったシイタケ栽培用の原木5千本以上と、近くに置いてあった仕事関係の重機や農機具、資材も流れた。修理途中だった小川さん所有の漁船も姿を消した。「とにかく水の引きが速く、何もかも持って行かれた」
台風の後、園に倒れて残ったクリの木を妻の美代子さん(68)らと起こして立てた。使えそうな木は10本しかなかった。園の一画では柿やモモといった果樹を試験的に栽培しており、よく育つ品種で園を広げる計画もあったが、白紙となった。
園全体の表土は、場所により1メートル近くさらわれたため、再建するには敷き直す土が必要という。小川さんは「台風被害で、皆さんから心配の電話をたくさんもらった。土を元通りにできるかどうかが課題。また5年かけて園をできるか考えている」という。
自宅近くの日高川沿いの荒れ地や田を借り、7年前に約40アールを整地、5年前にクリの苗木約110本を植えた。獣害対策用にトタン板で敷地を囲い、農薬散布など世話をして実が結ぶのを待っていた。
「昔遊んだクリ拾いが楽しかった」と近所の車いすの女性から聞いたことがきっかけだった。「仕事上でも世話になった周囲の人に恩返しがしたかった」。クリ園は車いすが通れるよう平らにならして整備。藤棚のある休憩所や、園内にバスが乗り付けられる駐車場も造った。観光農園としての景観を考え、もともとあった大きなスギの周囲に造園用の大きな石を並べ、花を植えた。
5年目でようやく豊作。「細い枝は重みでしなっていた」といい、お年寄りらを招待しようと楽しみにしていた矢先、台風が襲った。大雨で川の水位はみるみる上がり、クリ園が水没。園の敷地に積み上げてあったシイタケ栽培用の原木5千本以上と、近くに置いてあった仕事関係の重機や農機具、資材も流れた。修理途中だった小川さん所有の漁船も姿を消した。「とにかく水の引きが速く、何もかも持って行かれた」
台風の後、園に倒れて残ったクリの木を妻の美代子さん(68)らと起こして立てた。使えそうな木は10本しかなかった。園の一画では柿やモモといった果樹を試験的に栽培しており、よく育つ品種で園を広げる計画もあったが、白紙となった。
園全体の表土は、場所により1メートル近くさらわれたため、再建するには敷き直す土が必要という。小川さんは「台風被害で、皆さんから心配の電話をたくさんもらった。土を元通りにできるかどうかが課題。また5年かけて園をできるか考えている」という。
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