「生かしていただいているのですから...それは私の分なの...」
昨年4月の母の状態からしますと、ここまで母の脳が繋がり意味のある仕方で会話ができる良い状態になるとは,私も期待しておりませんでした...私の思いを超えて感謝して...おります。
12回の脳手術によるさまざまな後遺症や脳細胞の損傷は深刻ですが、それでも生かされており、本人の一番大切な「心」は守られているのです...。
介護する者にはできない,本人にしか出来な‟母の分"を、母が素の状態でも決意していて揺るぐことがないのです。
昨日も、「痛い」とは口には出さないのですが、目をぎゅっと閉じ呼吸が乱れ苦しそうでしたので「痛い時は"痛いっ"て伝えてね...もっとゆっくり動かせるようにするから...」と私が母へ伝えたのです。
「"痛い"ことはたいしたことではないのよ!痛みを耐える事は私にさせて頂けることだから...生かしていただいているのですから...それは私の分な
の...」と、しっかりとした目で語る母でした。
それからゆっくりと...空を見ながら...
「生かしていただいていることが、どれほどのことか私が本当の意味で理解させていただけたのは"今"なのよ...だからその感謝をどう示したらいいのか...思い巡らせていて決意できたの」と母。
「その決意を教えてください」と私。
「あきらめないこと、その決意は今の私にさせていただけること、そして出来ることなの...そのことに感謝しているの...。生かしていただいているのに何も出来ないのではなく、あきらめないことは私にもできると思うと"痛い"のを耐える事は今の私にさせて頂けることだからうれしいの...自分にやれることがまだある!と、思うと力がわいてくるの」
と、痩せた身体で力強く語る母でした..
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