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刺激を与え会話をしていて母の脳が繋がると言葉の背後の理由を...

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satomi kurita 2015  2134.jpg心臓が苦しくなると、短い言葉で応えるために工夫している母...
「大丈夫?」と確認すると「good」と,そんな感じです...
私は出来るだけ刺激を与え、返事をしてほしいので「どのようにgoodですか?」と質問すると「最高」と微笑むのです。

身体の状態としては診ていると、血圧が下がり脚は膨れ上がり良くはないのですが...気持ちで応えているといつも私は感じていました。
条件反射のような返答もよくあるのです。自分の状態を伝えるのではなく私の表情を見て「good 」と...条件反射の笑顔で応えるような...。
脳が繋がらないときは「ありがとう...」「ありがとう...」「good..」それだけを繰り返すのです。
しかし、刺激を与え会話をしていて母の脳が繋がると言
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葉の背後の理由を...時々聞くことができるのです...。
頭や身体が痛く目をギュッと閉じ、汗をかいて苦しい時も「痛いでしょう...大丈夫?」と私が声をかけると「good」と応えるのです。どうみてもgoodではない状態でも...
「痛い時は痛いって知らせて...私はその方が助かるのよ...対処する方法を考えることができるから」と話すと母は「今、負けたら...本当に負けになってしまうからね..」と、ほとんどの時には自分に言い聞かせるように語るのです。
「どうして痛いって言わないの」と、私が母に質問すると「言ってもはじまらなから」とか「痛いのは生きている証拠」とは「愚痴になるから」と答えるのです。
昨日、夜会話をしていて母の脳が繋がり、私が幼いころの話をしながら「どうして?」と質問するとその理由を語れるほど脳が繋がっている状態でしたので...母の背後の気持ちを知りたくて...
satomi 201504242138.jpg
「お母さんが、身体が痛い時や苦しい時に「痛い」とか「苦しい」って言わないのは、そう言うと私が困ると思っているからなの?もしそう思っていたらそうじゃないからね..お母さんが痛い時は「痛いっ」て知らせてもらうと私は助かるのよ...お母さんはどう思っているの?」と、質問したのです。
そうしますと...
「言いたくないからよ...」
としっかりとした目で語るのです。
「どうして言いたくないの?
と、私がゆっくり質問したのです。
「言わないって決めたから」と母。
「どうして言いたくないの?」と私が質問すると
「お母さんは入院して病院で最後まで過すことより、お母さんの願いで自宅で過ごさせてもらったから
と母が答えるのです。痛くても「痛い」と言わないことと、自宅で過すことがどう関係があるのか?と思い私が
「お母さんの願いで自宅で過ごしているから「痛いっ」って言いたくないの?
と私が質問したのです。すると...
「それはそうです。お母さんの願いを聞いてもらっているのですから、痛みを耐えるのはお母さんの分だからです。何も出来ないんじゃないの...今のお母さんにも耐える事、あきらめない事はできるの...それがうれしいことよ...人は生かされている限りやれることがあるの...」と。
(脳が繋がると母との会話を時々iPhoneのボイスメモで録音しているのです)
私の兄も「どうして?」と質問していくとそうですが、私の母もあまりにも痛い時に痛いと言わずによく耐えているには...深い理由があり・・・感涙の私でした。

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