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「・・・栗田さんのHPで掲載していただけないでしょうか?」

以前に島袋勉講演後に連絡を受け山本さんより届いたメールです。↓

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栗田様

栗田さんが以前に送って下さったメールを,栗田さんのHPで掲載していただけないでしょうか?

島袋勉さんが講演を始めるきっかけ、そして続けられていることに感動しています。

前にも何度か話しましたが私の妻は左足ひざ下15センチくらいで切断となり義足を装着し,10年になります。

妻は義足を装着していると痛いし蒸れると、ほとんど車椅子でした。しかし,島袋さんが両足義足を装着して社長として復帰され、講演要請にも出向きマラソンにも取り組んでおられると知り、妻も「どうして、そんなことができるのか」と何日も考え続けていました。そして次第に本当に変わりました。

栗田さんが送って下さった「講演依頼に応じて・・・島袋勉」のメールが今も大きな力となっています。事故で両足を失っただけでなく高次脳機能障害や視力障害を受け、さらにいろいろな攻撃を受けてもひたすら前進されている島袋さんがどのような思いで講演依頼に応じている、か・・・私の全国の友人にも、妻の仲間にも知らせたいです。どうかよろしくお願いいたします。    

山本敦拝

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 以下、山本さんへ送ったメールです。↓

 

山本さま

栗田智美です。メールを読ませていただきました。

島袋勉が講演依頼に応じるようになったきっかけですね。

分かりました。奥さまのお役に立つなら喜びです。

いろいろ心配していただき、ありがとうございます。

兄は真実は一つだから・・・と、いつもと変わらず元気です。

 

 ☆ 「講演依頼に応じてきて・・・島袋勉」

突然の事故で両足を失いさらには記憶障害が残り途方にくれた日々でした。20ヶ月の長期入院。多くの負債を背負い会社が倒産の危機にまで直面しました。そんな中でも多くの人々に支えられ、自信を取り戻し再起することが出来ました。

今まで私を支え励ましてくれた人達に何か恩返しがしたいと思っていました。その時、自分に具体的に出来ることは思いつきませんでした。「そうだ!自分が必要とされたときに出来ることしよう。」そう決心。今、出来ることから始めよう!「ほかの人には体験したことのない特別な経験。それを聞きたい人がいたら断らずに応じよう。」そう決めました。個人的に連絡があると話すようにしました。

社会復帰後、那覇市障害福祉課主催の講演会で経験を話してほしいと頼まれました。「断らずに応じよう!」決めたことなので何も考えもせず引き受けました。これが講演依頼の始まりでした。

聞いた人が他の人にも聞かせたいと思い伝わっていったようです。こんなに多くの反響があり依頼があるとは想像すらしていませんでした。沖縄だけでなく講演を聞いた方が自分の住む地域で、子供の学校で・・・と、全国から声が掛かるようになりました。

「仕事の合間に・・・」と、思って受けた講演依頼。それが次第に大きくなり仕事より多くの時間が必要になることもありました。正直、負担になった時期もありました。

そんな時、買い物をしていると小学生の男の子が走って近づいてきて「学校へ来てくれてありがとう。僕の夢はサッカー選手になることです。」と、声をかけてくれました。うれしかったです。必要とされるなら・・・ずっと続けていこうと思いました・・。

そして講演を聞いた子供から大人まで多くの方からたくさんの感想文や手紙が届くようになりました。「話を聞いてあきらめないことの大切さがわかりました」、「島袋さんが体育館を走る姿を見て、あきらめない自分になりたいと強く思いました」、「自分の問題が小さくなりました」こんな内容の手紙が届くのがとてもうれしく思っています。どのようなことが生じても誰もが夢をもって生きていける・・・そんな思いで講演依頼に応え続けています。                               島袋勉

 

以上、兄が書いた文章です。

兄への週刊誌による誹謗中傷を心配して下さりありがとうございます。週刊誌を読まれる方は私の身のまわりには少ないのですが、うわさを聞き購買目的の中傷をそのままにしていいのか?反論しなくてもいいのか?名誉棄損で訴える必要がある等々、多くの方より連絡を受けました。

しかし、振り返りじっくり考える機会ともなりました。兄は社会復帰して後、恩返しとしてラシーマのスケジュールを調整しつつ講演要請に応じられるようにしてきました。そして、あきらめない習慣を身につけるため、足の痛みで苦手と感じるようになったマラソンへの挑戦をはじめました。

経営者として仕事をしていた兄が突然、両足切断、高次脳機能障害(記憶)、複視(視力障害)になると,この社会の醜さ・利潤追求のため入院中の重度障害者を徹底的に痛めつける・・・悲しさを家族として経験してきました。同じような苦しみを経験している方も多いことも痛感。

企業の追求のために組織的な談合により重度な障害を抱えた人に事故による痛手以上の精神的な圧力をかけ,事故にあった本人だけでなく家族も痛めつけられました。しかし、そのようななかでも,支えや助けが常にあったことを兄も私達家族も感謝しています。

兄(島袋勉)が講演要請が増え,マラソン出場が続くと,週刊新潮では保険をかけ自分で両足を切断と気分の悪くなるような記事を書いています。購買目的・・・倫理観も人間性もない利益追求・・・。

そのような記事をアクセス数を上げる目的で「義足のランナー 疑惑」とネット上で掲載する方等・・・いろいろありました。「このような状況で講演会を行うとマスコミの心配があるので・・・」と言われる方もおられました。勿論,兄(島袋勉)は仕事として講演要請に応じているわけでなく,講演要請に応じたのは恩返しですので必要でないなら行かないだけで会社の仕事ができるのです。

 

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コメント(3)

山本 :

栗田様


どうもありがとうございます。
私の友人たちもさまざまな思いをしているだけに島袋さんや栗田さんの思いを傷つけるような誹謗中傷をそのままにしていていいのか?栗田さんへ連絡して私たちにできることはないか?二年前そんな話をしていました。

購買目的で誹謗中傷して記事を書くわけで最初から疑惑のシナリオを作ると知っていても頭にくるものです。それを当事者の島袋さんも支える栗田さんもその次元を乗り越えておられのに頭が下がります。そして今回友人が講演依頼の連絡をしても以前と変わらず栗田宣明さんが親切に資料を送ってくださったと敬服していました。
それで前に栗田さんより頂き心に沁みたメールを友人にも栗田さんのHPで掲載していただき知ってほしいと思った次第です。
本当にありがとうございます。
これからもお体に気をつけられますますのご活躍を祈念しております。
山本敦拝


新垣幸子 :

栗田智美様

島袋さんや栗田さんは苦しい思いをされ乗り越えれられているから人の痛みが分かる優しく穏やかな表情なんでしょうね。私もいろいろ思いだしてこのページを読みました。

島袋さんが事故で両足を失い、高次脳機能障害や視力障害を被った苦しみも大きかったと思いますが、入院中に保険会社が派遣する調査会社の嫌がらせが島袋さん本人だけでなく家族にまであり驚いたと話されていたこと覚えています。

20か月入院され、手術も繰りかえされていたのに入院費用や手術費用も何も出ないままなんて知りませんでした。栗田さんにメールをして初めて知りました。

信じられませんが本人が重度の障害を抱え社会復帰できないと判断すると保険会社は請求権のある人を攻撃すると私も入院中に話では聞いたことがありました。嫌がらせを受けて請求を放棄させる攻撃とかあるとも。利益追求になると、そんなことまでありですか?

週刊新潮の誹謗中傷を職員から聞き、怒りまくったことを覚えています。

注目される人は購買目的のためにストーリを作り記事にすのが週刊新潮の手法と聞きますが島袋さんが狙われるなんて、ねたみですか 何ですか?義足で痛い思いをしながらも恩返しとしての社会活動として講演している方になぜ?  私は怒りが爆発しそうでしたよ。そのままにしていたらいけない。沖縄人が結束して立ちあがろう!の勢いでした。

私は島袋さんや栗田さんやご主人さんの気持を考えると怒りで名誉棄損で訴えなくていいのか?と力んでおりましたが、あの時栗田さんがそのような事に時間がとられると大事なことが出来なくなるので、何を信じるかはそれぞれにお任せするのがベストだとおもうみたいなこと言われ、洗練と言うか浄化みたいに分けられる時だと思うと話されたこと忘れらません。

これだけ大きな事故で経済的にも精神的にも身体的にも島袋さん本人も支える家族も大きな負担ですのに何てことをするのか?と心を痛めた日々でしたが過ぎると改めて人間性の高さと深さを感じています。

長くなってしまいました。お元気でいてください。

近いうちにラシーマへ会いに行かせていただきます。

新垣幸子

Anonymous :

ご家族の力の大きさを痛感させられています。
そして、会社を立て直さなければならない、という島袋さんの責任感も大きかったと思います。
フルマラソンへの挑戦など、スポーツの持つ力なども感じています。
でも、それだけではない、他にどんなことが背景にあるのかしら、と考えさせられています。

具体的なところはわかりかねますが、多分、厳しい、お辛い体験も、また、前へ進む力に変えていらしたのかな、と思います。
本当に、言葉では尽くせない、さまざまな体験をされたのですね。
改めて、これまでの生き方に敬意を表させていただくとともに、そうした体験を語ってくださったことに、感謝申し上げます。

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