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奈良県のせき止め湖警戒に関するお知らせ

奈良県のせき止め湖警戒に関するお知らせ

****奈良放送局****

せき止め湖警戒
9月10日9時52分
奈良県は豪雨による土砂崩れで「せき止め湖」ができて、住民に警戒を呼びかけていますが、十津川村では今から120年あまり前にこの「せき止め湖」などが原因で大きな被害を受けていました。
今から122年前の明治22年8月、台風が四国から中国地方を縦断し、紀伊半島は豪雨に襲われました。
十津川村では1,000か所あまりの斜面が崩落、土砂崩れなどで被害を受けた住宅は425棟にのぼりました。
このとき「せき止め湖」も流域の53か所にでき、その後に降った集中豪雨をきっかけに1か月ほどして相次いで決壊し、一連の災害で十津川村で168人が亡くなりました。
村は住宅や水田など生活の基盤を失い多くの村民が北海道に移住しました。
一方、十津川村の永井地区にはそのときの水害でできた「せき止め湖」が今も1か所残っています。十津川村によりますと、この「せきとめ湖」は今回の豪雨ですでに水があふれ、土砂の1部が流れ出した跡がみられるということですが、現在は、満水の状態より水位は下がっているということです。
十津川村は決壊の恐れが出ているとして、被害が出るおそれがある下流の地区の住民に避難指示を出して警戒にあたっています。
十津川村の更谷慈禧村長は「明治時代の水害で出来たこの湖から水があふれ出たのは、初めてのことだ。もし決壊すると鉄砲水になるおそれもあるので下流の住民には避難をお願いしている」と話しています。

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