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台風１５号 北海道の東を北上

強い台風１５号は北海道の東の海上を北東へ進み、北海道では夜にかけて風の強い状態が続く見込みです。東北や関東などではこれまでの雨で土砂災害や川の氾濫の危険性が高くなっているため、気象庁は警戒を続けるよう呼びかけています。

気象庁の発表によりますと、強い台風１５号は２１日に静岡県に上陸したあと、関東や東北を通過し、２２日正午には北海道根室市の東北東２２０キロの海上を１時間に５５キロの速さで北東へ進んでいるものとみられます。中心の気圧は９７５ヘクトパスカル、最大風速３５メートル、最大瞬間風速は５０メートルで、中心の南東側１９０キロ以内と北西側７０キロ以内では風速２５メートル以上の暴風が吹いています。根室市では、午前８時前に３５．６メートルの最大瞬間風速を観測しました。台風はこのあとも北東へ進んで次第に日本から遠ざかりますが、北海道は東部を中心に夜まで風の強い状態が続く見込みです。２２日夜にかけての最大風速は、いずれも北海道の、陸上で１８メートル、海上で２８メートルと予想され、沿岸では大しけが続く見込みです。東北では２１日一日に降った雨の量が多いところで４００ミリを超え、各地で大雨となりました。東北と関東の川では、上流に降った雨の影響で水位の高い状態が続き、青森県と茨城県では氾濫の危険性が高くなっている地域があります。また、岩手県と石川県、福井県、兵庫県、それに奈良県では、土砂災害の危険性が非常に高くなっている地域があります。気象庁は、土砂災害や川の氾濫、それに強い風や高波に警戒を続けるよう呼びかけています。