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「待つことは家族にしかできないことね...ありがとう」

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satomi  kurita   shimabara 046.jpg先日母の検査のために病院へ...
通常はかかりつけ医の病院でほとんで診ていただいているのです。
新たな症状が出たのでかかりつけ医の紹介で検査のために出かけたのです。脳の状態は東京在住の医師で、電話やメールで相談し、定期的な血液検査などはかかりつけ医に診ていただいているので,久々に大きな病院へ。
母は脳の状態がよくないのですが、内臓は本当に良い状態で,しばらく大きな病院へ検査には行っていなかったのです。
いつもはどこでも私が母を両手で支えながら歩くのですが、今回は広い病院での検査でしたので母の状態を見て病院側が車椅子を準備してくださいました。

「私はまだ歩けますので、もっと必要な方が車椅子を使えないと困りますので,他の方に使っていただいてください」と、母。
準備してくださった方は親切に何台も並んでいる車椅子の様子を見せ「検査室までかなり距離があるので安心してお使い
satomi shimabara    021.jpg
ください」と車椅子に母を乗せてくださいました。
「こんなにスイスイと進むと本当に楽ね...」と、ニッコリ微笑み続ける母。

「いつもはどんなにゆっくりでも、疲れても歩くことが訓練だけど、今日は検査の目的で病院に来ているので検査に間に合う時間に検査室まで行くために車椅子ね..」と車椅子を押しながら私。

「車椅子はこの病院だけね。検査が終わったら,どんなに時間がかかってもゆっくり歩こうね・・・」と母に語りかけると,
「時間ががかかるのにそれを待つのは本当に大変なことよね...遅くなっても待つことは愛がある家族にしかできないことね...ありがとう...」と母。
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