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「自分の失敗を考え反省し、そこから学ぶことが出来るのは人間だからこそなの...反省して教訓を学べば成功なの...」

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miekosan  201504.jpgお気遣いどうもありがとうございます。
仰るように母には本当に感謝しています。
今朝の母です(←写真)自分で寝返りをうつことや,ベッドで起きることはできませんが,支えながら毎日私と共に歩けています。支えやつかむところがあると立てるようになりました。

いやいや...(汗)
昨日は私があまりにも思いがけない失敗をしてしまい物を壊してしまったのです...
自分のものではないものを壊したので関係する人に壊れたことを話すと、だれも怒ることも叱ることもなく,すぐに対処方法を考えてくれたのです...
それだけに深く感謝し,そして深く反省...

そのことを夜、ベットで寝返りを打てない母の態勢を変えながら私がいつものように話しかけたのです...
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私:「私の失敗で、物を壊しちゃったんだけど、だれも叱らないだけに深く反省しているの...」

母:「自分の失敗を考え反省し、そこから学ぶことが出来るのは人間だからこそなの...反省して教訓を学べば成功なの...物を壊すことはたいしたことじゃなの」
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しっかりした目で私の手を力強く握り返す母でした...

身体的にはなかり弱っていますが、脳が繋がると発する言葉は「母そのもの...」私たちが子どもの頃から母に言われていたことなのです...
兄ともよく私たちが幼い頃に母に言われたことや、母の反応について話すのですが...またまた思い出したのは...私が小学校に入学する前の出来ごと。

母は若い頃に自転車事故で右手首を切断しなければならないと言われるほど大きな怪我をしていて折れた手首をプレートで繋ぐ手術をしたようですが、当時の手術ですので切断せずに繋ぐだけで成功で、ずっと右手首の痛みと付き合っていました。
それで物心がついた頃から、兄と私で家事の手伝いをして毎食の食器洗いや片づけをしていました。
母はきれいに食器を洗うための方法があり、食器の重ね方や食器を割らないための扱い方をよく会話のなかで話し教えてくれていました。

我家にオーストラリア出身のご主人様とイギリス出身の奥さまのご夫婦が泊ることになりました。当時私たちの父はマニラ勤務でしたので、泊ってくださるご夫妻を迎えるために限られた予算でどのようにしたいか?母が兄と私に意見を求めてくれました。話しあった結果、食器を一式セットでお客様用に購入することになりました。
そして食器を購入するため、母と兄と私と出掛け、帰宅後新しい食器を兄と私が洗い食器棚に並べることになりました。
いつもは兄が食器洗剤で洗い、私は水で流して水切り食器カゴに並べるのです。
しかし、その時はスープ皿、小皿、大皿...と枚数が多かったので、私が椅子に上り高い位置にある水切り食器カゴにも兄が流し終わった大皿を受けとり手前から並べていったのです...
「ガチャーーン」と上の水切りカゴごと、下に置いてあり食器の上に落ちて割れたのです...
あまりにも一瞬の出来事で、驚いて私も兄も言葉も出ませんでした。
「大変なことになった!」驚きと、初めての経験で「どうしよう...」と困った私。
そこへ...母。

「ケガしなかった?大丈夫?」と兄と私が食器が割れて怪我をしなかったか?手を見ていました。
「大事な物、壊しちゃった...ごめんなさい」と、私が言うと
「物が壊れることはたいした事じゃないの。
壊したもので怪我しないように注意して手を切らないように注意して片づけなさい」
と、優しく言ったのです。
(その後も作文に書いたので今でも、よく覚えています)
「ごめんなさい」と私が言うと
「物は壊れることはあるの。だから注意するのよ...反省して次から注意したらそれでいいの」と母。
兄と私が無言で注意しながら割れた皿を片付けるのを母が見守って一言も叱らなかったです。

母が限られた予算のなかでやりくりをして、お客様が宿泊されることになったので一式揃った食器でお迎えしたいと思ったのに、お皿が半数ほど割れてしまい大変なことになってしまった...と子どもながらに「大変な失敗をしてしまった...」と強烈な出来ごとでした。

結局、予算がさらにあるわけではないので、割れた食器をさらに購入できませんでしたが「本当はお皿は何でもいいのよ...」と、一言も叱られることがなかったのです。
そのことは兄も印章深く残っているようで、これまでもよく話してきました。

母が身体的に弱り言葉を語るのも難しくなり「ありがとう・・・」だけを繰り返すことが増えていました。
しかし,いろいろな刺激もあると思うのですが,最近脳が繋がると会話になり母らしい言葉や母からの相続財産として「あきらめない決意」が聴けるので本当にありがたく思いつつ過ごしています。

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