素晴らしい贈り物
素晴らしい贈り物
早朝の時間は毎日，私は母の身体をシャワーで流し，それから母のお腹をあたためる...そんな日課のなかで，日によって異なる喜びを味わっています。
昨年の尾てい骨骨折後，母は自分で寝返りがうてなくなったので褥瘡ができないように夜は私が二時間おきに体勢を変えるようにしてきました。
どうしても脳が繋がらなくなり，身体の起こし方も忘れたかのような表情。それでいろいろ脳へ刺激となる新たな分野に力を入れています。
時間はかかるのですが，私がテンションの高い声で応援しながら，一つ一つ次の行動を促すのです。苦しい時は何度も休みながら...そんなことをしていましたら，なんと・・・自分でベッドから起き上がるように･･･
脳が繋がらない時は，次の動作がわからないので，いつまでもそのままでしたが，一ｶ月ほど前から驚くことに起き上がれるのです。
嬉しいことです！が，転倒の危険もあり新たな課題に今度はどのように対処することができるか，いろいろ工夫している最中です。
最近は夜も何度もﾍﾞｯﾄから起き上がろうと，必死に腕の力で手すりを掴み，苦しくなるとぐったり...しかし，どうにか起き上がることもあるので,座った姿勢で褥瘡が...
驚くような食べられない物を口の中へ入れたり...いろいろなことが夜中や明け方に母に生じるのです。が，そんな中でふと気になり振り向くと，庭の木の間から見える朝日！
素晴らしい贈り物に感謝を深めています。
介護する私を励まして下さっていると実感し新たな力が湧き上がるのです。あの枝の中から見えた朝日は，介護している中腰の体勢でしか見えないような位置なのです。庭に出て見る朝日とは異なる喜びとなりました。
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