兄への応援メッセージ読ませていただきました。ありがとうございます!
そのため、足も細くなってしまい義足のソケットが現在の兄の断端の採型と合わない状態なのです。
足の型が安定しないと義足のソケットの採型が出来ず、製作にはまだまだ時間がかかることもあり、これまでの義足ソケットで走ることになります。
コレストロール値を下げるために体重も落ち、足が細くなったのでソケットの中に断端部が入り込み骨に当たる状況なのです。それで骨の激痛が出て義足の装着すらできなくなる対策として、断端袋と言って切断部に靴下のような袋を片足に3枚も履いております(両足で6枚)。
断端部(切断部)の脂肪もなくなり、細くなってしまっていますので、中へ入り込まない対策ですが、断端袋を
重ねて履くと、実際には全体に厚くなりますので、ソケット内部ではかなり圧迫され、血流が悪くなり痺れてしまうので何度も義足を脱がないといけないのが現在の状態です。
兄本人は、体調はとても良く身体も軽くなったので、それほど大幅には遅れないと思っていますが、昨年の京都マラソンでは一度しか義足を脱いでいませんが今年は私の予想では、3回~5回は脱ぐことになると思います。実際、一度両足の義足を脱ぐ回数が増えるだけで(義足を脱いで安定する場所に腰かける必要がありますので)時間はかなりかかってしまうのです...。
安定して腰を下ろせる場所に座り、まず義足ソケットを外し、片足の断端袋を3枚脱ぎシリコンライナーを脱ぎ足の汗を拭きとり、圧迫から開放し血流を良くして、またシリコンライナーを履き、3枚の断端袋を履き、義足ソケットを装着し立ち上がりロフストランドクラッチ(医療用補助杖)を両手にはめて走り出すまで約9分はかかると思います。片足の脱着で約4分。両足約8分。装
着後に立ち上がり義足のフィッテイングをしてロフストランドクラッチで両腕にはめて、垂直に断端部が入っているかを確かめて走るまで含めると約9分...
もし、雨が降り断端袋が水滴を吸収してしまうと、ソケットの中に断端が入らなくなり大幅に時間がかかってしまうのです...兄本人は常に楽観的ですが、時間がかかってしまうこともある意味、覚悟しておく必要があります。
そのため、伴走してくださる木下和久さんに覚悟が求めらます。が、これまでも兄の「あきらめない」姿を何度も共有しながら前進してくださっている木下さんが一緒ですので、私は安心です。兄は両腕にロフストランドクラッチを握り時計が見えないのですが、木下さんが時間を教えてくださり、頭が回らなくなってもゴールまでの距離を知らせてくださるので、今の義足の状態で兄はベストを尽くして走ると思います。
応援メッセージは受け取りました。兄が京都マラソン2016をフィニッシュしましたら、お知らせいたします。
あたたかいお気持ちのメッセージをありがとうございました。
【昨年の京都マラソン2015の写真です】
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