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5月5日大雨の中での母の立ち向かう姿

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2014年5月5日大雨の中での母の立ち向かう姿
感動した友人が映してくれた写真を見ながら...私はその時,掛け声をかけるのに夢中でした。
連休中もいつものように早朝よりは母へ質問で刺激を与え,足の指に力が入るまで30分ほどインタビュー形式で元気の出る会話をし,身体を洗い支度をして出かけるようにしたのです。
出かける前から雨が降っていましたが,母にレインコートを着せ,ゆっくりゆっくり車ままで向かい,外出しました。
自宅へ戻ると,介護している私の腰や身体を心配して友人が届け物を持ってきてくれていたのです。留守なので友人は「入院したのかしら?」と,心配しつつ待っておられました。それが雨の中,レインコートを着た母の姿に驚きと感動で涙,涙...。
雨の中でしたが,懸命に腕の力で車から自分で下りようとする母(写真)

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4月4日に母が骨折してからの一カ月の記録を読み返しています・・・

"骨折の痛みで動かなくなると,本当に動きたいと思う時に動けなくなる"
母は尾てい骨を骨折する前から脳細胞の損傷の進行に伴い,脳からの指令不良で脊髄の痛みや骨の痛みが何年も続いていました。
それでも毎日,目標があり毎日どんなに痛くても自分の足で動くようにしてきたのです。
しかし,今回は尾てい骨の骨折後,どうしても動くたびに,痛みがひどく涙を出しながらですので,身体を動かす時間がかなり減少したのです。

転倒後時間の経過と共に,自分の足で歩くことにより足の指や歩行に伴い身体全体から脳へ行く刺激が減ったために,脳からの指令が身体にいっていない症状がいくつも出てきたのです。

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それで意識して意欲が出る言葉を発し母,本人が自分の意思で動きたくなるような会話を目標にして力を注いでみたのです。
その会話に笑顔で反応はしてくれるのです。
会話をし意欲を高め,抱きかかえベットのそばでどうにか立たせても,自分の意思で足が動かないので,私の主人が母を抱きかかえ,私は母の足の少しずつ前に出るように動かす。
そんな状態...の連日。
抱きかかえられているとは言え,身体中に痛みが走るなか,体重がかかると「ギュット」痛みを堪えた母の目から涙が流れているのです...。
その状態でベットから,すぐ近くのトイレまで連れていく時は,毎回会話にしている言葉です。

「今,動かなくなると,どうなると思う?
と,私が質問しても本人は返事もできないのです。

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それで私が「本当に動きたいと思う時に動けなくなる!」と母の目を見て語るのです。
「どんなに痛くても,ゆっくりでも動くとどうなると思う?」と質問,声も出ない母なのです
「どんなに痛くてもゆっくりでも動くと,本当に動きたい時に動けるようになれるの!」と母の目を見て語るのです。
それから「動きたい?」と質問すると,真剣な目でうなずくのです。
"骨折の痛みで動かなくなると,本当に動きたいと思う時に動けなくなる"
と私が骨折後常に語っていたので,上の句と,下の句のように母が続けてくれるのです。
(最初,下の句を語る母に私も驚き,感動しました。若い頃から母は言葉に刺激を受け,言葉に敏感なのです)
私が「骨折の痛みで動かなくなると」と語ると
母は「本当に動きたいと思う時に動けなくなる」と,続けて語るのです。
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それから「動けるようになるために今,できることは?」と目を見て質問すると
「動くこと」「歩くこと」「あきらめないこと」と力強く語るのです。

先日はこんなことがありました。
それは動いている時ではなく,ベットでよこになっていて朦朧としている時でした。

母: 「もう...あきらめないといけない
   その時がきたね...」
私: 「どうして,そう思うの?」
母: 「力が尽きたの..もう死ぬのね...
   あきらめなたくないけど...
   あきらめないといけない時ね...」
私:「どんな時もあきらめない!
   それが美江子の生き方じゃないの?
    人は力が尽きてしまう時がきます。
   生命を維持させ続けることは...
  人の力ではどうにも出来ないです。
  でも,あきらめない決意を抱き続ける。
  それはできます。 
  美江子さんはこれまでそうしてきました!
 
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  "力尽きるまであきらめない"
  それが美江子さんです。
  美江子さんは最後まであきらめない!
  あきらめないと私は信じています
  と,私が語ると手をギュッと握り返し

母:「信じてくれてありがとうございます。
   あきらめません。」
私:「命は自分のものではありません。
  貴重な贈り物です。
  自分ではどうにもできない。
  そんな時がきます。
  でも,生き続けたい!
  その願いをあきらめない!
  その生き方が美江子さんです。」
  と,私が語ると
母:「ありがとうございます。
   生かしていただいている限り...
   あきらめません。
   そうですね。
   まだ生かされているんですね...
   まだ希望があります!」
   と,涙を流す母でした。
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私:「この涙は何の涙ですか?
  喜びの涙ですか?痛みの涙ですか?
  苦しみの涙ですか?」
  と,ギュッと手を握り締め母へ質問
母:「幸福の涙です」」
  とゆっくり応える母でした。

私の目から流れていたのは感動の涙でした。
 


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